みずがめ座

 

冷静沈着、知的で、理性的な星座。
客観的判断能力に優れ、未知的な知的欲求をもっています。
責任能力もあり、合理性に富んだ指導者的な存在といえます。 反面、融通のきかない一面と冷静な判断で冷たいと思われがち。 感性や情熱の理解を身に着けると出世するタイプ。

 

水瓶座という名前の由来は、ギリシャ神話に登場する美少年ガニュメーデスが水がめをかついでいる姿が、星座になったものと言われています。ガニュメーデスは大神ゼウスのお小姓で、美しい容姿とともに、すぐれた知性を持っていました。ゼウスの寵愛を受けたガニュメーデスは、おのれの美しさと知性を、何よりも愛していました。
 水瓶座の性質の根っこにあるのは、ガニュメーデスのような自己愛、自分の才能や知性に対する、ナルシスティックなこだわりです。人と自分を比較して、自分が上だ、下だと気を揉むようなこだわりではありません。水瓶座の意識には、他人と競争して勝とうといった考えは、ほとんど存在しません。ガニュメーデスが自分の美と知に惚れ惚れしていたように、水瓶座は自分しか見ていないようなところがあります。そこには、他人と自分をくらべるなんて、もってのほか、というプライドが存在します。他人など、どうでもいいのです。反発を覚悟してあえて言うなら、そこらへんのうぞうむぞうと自分は違うのだ、自分は別格の存在なのだという、プライドです。
 水瓶座に関連を持つ星は、天王星です。天王星は、文字通り、天をつかさどる神、ウラノスを守護神としています。天の王のプライド、すべてのものの上に君臨し、誰にも侵されない玉座に座るもののプライド、少しオーバーな表現になりましたが、水瓶座のプライドとはそういう王のプライドであり、自分は特別な存在なのだという意識を、性質の根本に強く持っているのです。
 水瓶座は、精神の自由を強く求める性質です。誰からも縛られたくないし、自分の世界を、何ものにも侵されたくないのです。玉座に座るウラノスのごとく、自分が別格の存在であるなら、そういう自分が誰かに縛られたり、侵食されたりするのは、あってはならないことです。人の命令や意向に従って行動するなどというのは、もってのほか。自分の世界を堂々と展開し、自由気ままに生きていきたいのです。
 自分は別格というプライドは、他人と同じでありたくないという、一種の反骨精神を生み出します。たとえばファッションにしても、人気のブランド品を身につけたり、みんなが着ているような、はやりの服を着たりはしないでしょう。流行やブランドをよいと思っても、必ずどこかに、人と違ったユニークさを打ち出そうとします。
 ものの考え方でもそうで、みんながよしとしている常識のラインを、常に打ち破ろうとします。たとえば、冠婚葬祭のしきたりや盆暮れの届け物など、決まりきった社会の慣習を受け入れたくなく、もっと新しい考え方はないものかと模索したり、受験戦争を勝ち抜いて、進学、就職、結婚と進んでいく、一般的な人生コースに反発し、独自の道を歩もうとしたり、という具合です。校則、規則などもそのまま受け入れようとせず、規則が本当に必要なのかどうか、その意味と欠陥を追及したりします。規則や決まりごとが合理的でなく、問題点が多いと判断すると、かたくなにそれを拒否し、決まりごとを押しつける相手に食ってかかることもあります。
 誰かが決めたことに従うのをよしとせず、流れに逆らって生きようとする反逆心が、すべての発端なのですが、逆らって新しいものをみつけようとする心からは、新しい発見や斬新なアイディア、革新的な考えが生まれる可能性があります。技術革新や、新しい芸術の創造、社会の改革といった、時代を変える新しい波を作り出すことに、水瓶座の性質は、非常に向いていると言えるのです。
 自分の能力、才能を発揮できるものにめぐりあったとき、水瓶座はひたすらその仕事にのめりこみます。研究や工夫を重ね、独自の方法を考案し、オリジナリティーに富んだ、自分の世界を作り上げたりするのです。自分の才能を発揮できる道を進んでいるとき、自分は別格という水瓶座のプライドは、100パーセント満たされるでしょう。知的でありたい、能力のある人間でありたいと願う自己への強いこだわりを満たすには、自分を磨き、ひとつの分野のオーソリティーをめざすことが必要です。
 美少年ガニュメーデスは、大神ゼウスが宴を開くとき、お酒をついでまわる役目をおおせつかっていました。いってみれば宴会の接待係です。水瓶座は、人がおおぜい集まる席、飲み会やホームパーティーなどで、まめまめしく人をもてなす、サービス精神旺盛なところがあります。性格の本質は王様、女王様のプライドを持ち、ゆったりとスマートにふるまっていたいのですが、他人に囲まれると、かいがいしく働き始めるのです。お酒をついだり、料理に気を配ったり、楽器が得意なら、パーティーを盛り上げようと、即席のエンターテイナーになったりするでしょう。自分の手料理を他人に食べさせるのも好きです。自分のもてなしを人が喜んでくれることが、何より嬉しかったりする、ホットで人なつこい面を持っているのです。
 プライドが強いために、人に頭を下げたり、下手に出たりすることはまずできませんが、誰にでも気軽に声をかける、社交的な面があります。他人に対する警戒心が薄く、自分のペースで気さくに人に接しますし、社会の上下関係などはあまり気にしません。孤独に弱い、淋しがりやの面も手伝って、友人知人の数は多くなるでしょう。遊び好きなところもあり、飲みに来いと誘われると、仕事がたまっていても、出かけていったりします。
 他人から見た水瓶座は、よく言えば個性的、悪く言えば変わり者、といったところでしょうか。絶対に持論を曲げず、人に歩調を合わせることもしないので、周囲が腹立たしく思うこともありますが、あっけらかんとした楽天性があったり、常識にとらわれない面白さがあったりして、どこか憎めない人柄なのです。恨みを根に持つような陰湿さやねちっこさがなく、とてもさっぱりしていることも、人を惹きつけるゆえんです。
 とはいえ、プライドが強すぎるために、協調性に欠けることは、やはり大きなマイナス面です。しっかりと才能を磨き、説得力のある考えを持っていればいいのですが、生半可な知識しかないのに知性派ぶって、人を見下したり、理屈に合わないおかしな持論をふりかざしたりして、人が離れていくこともあります。自分を過大評価し、自分が認められないのは、周囲の人間に見る目がないからだと、努力をしないでまわりのせいにすることもあるでしょう。トラブルがあっても、自分の非はいっさい認めず、すべて相手のせいにして非難の言葉をあびせることも少なくありません。
 人の意見を聞き入れたくないという、ただそれだけの理由で、相手の意見にことごとく反対するなど、アマノジャク、へそ曲がりを絵にかいたような態度をとることもあります。人なつこく、おおぜいの仲間に囲まれているのが大好きなのに、自分で自分を孤立の状態に追いやるという不幸を招くことも少なくないのです。

《恋愛面、家庭面》
 恋にのめりこんだり、流されたりすることが、あまりありません。どんなに相手を好きでも、自分を押さえて相手に合わせることはせず、相手が自分に合わせることを望むでしょう。ひとことで言えば、自己中心的な恋で、非常に身勝手な態度をとることも少なくありません。身勝手な態度や行動をとっても、本人は自分勝手なことをしているという自覚があまりないようです。やりたいように、好きなようにやる、自分の考えを通す、それは水瓶座にとって当然の生き方で、極端に言えば、相手に合わせるという発想が、水瓶座にはないのです。
 水瓶座の人を恋人に持ったら、このへんをよく理解しておいたほうがいいでしょう。自分に歩調を合わせてくれないからといって、愛がないと決めつけるのは、大きな誤解です。相手はちゃんと愛を感じていますし、心の支えを求めていたりするでしょう。ただし、自分の話ばかりして、こちらの言うことには耳を傾けないという、一方通行の会話になることが少なくありません。なんだか、完全に一体になれていないような、自分が相手のまわりを、衛星のようにぐるぐるまわっているだけのような、そんなアンバランスを感じることがあるかもしれません。
 水瓶座とつきあうには、こういう性格をまるごと受けとめ、面白がって観察するくらいのゆとりがあったほうが、うまくやっていけるでしょう。興味を持っている分野についてけっこう知識が深かったり、型にはまらない面白さがあったりするので、話していて楽しかったり、新鮮な刺激があったりするはずです。良い聞き手になることが、水瓶座のハートをつかむポイントでもあります。
 あまり情緒的ではなく、愛情表現はうまくありません。話が理屈っぽかったり、さばさばしすぎていたりするでしょう。しっとりしたムードが好きな人には、やや物足りない相手です。
 セックスについて、非常にドライで割り切った考えを持つところがあり、純粋な遊び感覚で性を楽しめる性質です。浮気や不倫をしても、じめじめしたところがなく、スポーツのようなあっけらかんとした感覚で楽しむでしょう。常識や既成の観念に反抗したがる性質なので、道徳観念に従いたくないという意識がはたらき、相手に家庭があったり、婚約者がいたり、または相手が友達の恋人であったりしても、おかまいなしに誘うようなところもあります。
 結婚という既成の観念にとらわれたくないので、籍を入れずに同棲を続けることもありますし、束縛を嫌うために、結婚したがらないこともあるでしょう。
 女性の場合、相手の親や親族とのつきあいは、できれば避けたく、舅、姑との同居は、かなり苦しいものになりそうです。ただ、嫁いだ家が商売をやっていて、自分も仕事にたずさわり、その仕事が嫌いでない場合は、親との同居も案外うまくやっていけるようです。相手の親が、親然とした支配的なところがなく、気さくな性格だと、友達のようにつきあえたりするかもしれません。男性の場合、常識的な男性中心の意識に縛られないので、自分が婿にいく形の結婚も、すんなり受け入れたりします。
 別居結婚、契約結婚、夫婦の姓が別々の結婚など、変わった形の結婚形態も、それが自分の望みを通すのに都合がよいものなら、進んでとり入れるでしょう。
 家庭というものに縛られるのがそもそも嫌いなので、結婚しても自分の好きなようにやりたがり、夫らしさ、妻らしさはありません。男性は仕事や趣味、遊びに熱中し、家族サービスなどは念頭になかったり、女性は家事育児で家に縛りつけられるのを嫌い、仕事や趣味を持って、外に出ることが多かったりするでしょう。家庭人としては、たいへん身勝手ですが、自分が自由にやろうとするだけでなく、家族の自由も尊重します。水瓶座の女性は、結婚当初は違うかもしれませんが、夫がどこで何をしていようと、あまり気にとめなかったりしますし、男性は、妻が外で働くことを嫌だとは思わないでしょう。水瓶座の男性は、妻が専業主婦になり、世帯じみるより、仕事や趣味で能力を発揮し、いきいきと美しくいてくれることを望みます。家で妻が自分の帰りをじっと待っているといった状態は、縛られている感じがするので、好まないでしょう。けっこうマメに動くほうで、妻が仕事で忙しかったりすると、自分が家事雑用から食事の支度まで、やってのけることもあります。妻の役割、夫の役割といった、決めつけた考え方はしたくないのです。
 男性も女性も、生活スタイルにこだわるところがあります。部屋のインテリア、食事、趣味やレジャーなどに関して、一家言あり、絶対に譲らなかったりします。料理に凝る人が多く、男性も料理が趣味で、相当な腕前を見せる人が少なくありません。
 好きなものが一致していたり、共通の趣味を持ったりして、いっしょに遊べるような夫婦関係なら、結婚生活はとてもうまくいくでしょう。ただし、浮気の可能性はあり、特に男性は、気に入った女性をみつけると、ちょっかいを出したがります。もうこれは一種の病気のようなものだと思って、見て見ぬふりをするのが賢明。浮気をいちいち咎めたりすると、かえって夫の心はよそに向いてしまうでしょう。
 他人に対しては、カッコつけたがっても、家の中では、素直に自分をさらけだします。おっちょこちょいなところや、妙に子供っぽいところもあり、いっしょに暮らしていて、けっこう面白い相手でしょう。親意識が薄く、子供と対等に接しますし、本気で子供とケンカするようなところもあります。常識的な目で見れば、はちゃめちゃな親かもしれませんが、子供の前で、自分のダメな部分を平気でさらけだしたりするので、かえって子供が自立しやすいというプラス効果もあるようです。
 
《仕事、金銭面》
 出世欲、金銭欲が薄く、組織の中の歯車のひとつとして、さまざまな規制を受けながら働くことは、性に合いません。上司に頭を押さえつけられたり、わがままなお客を相手に、ひたすら自分を抑えたりすることが続くと、強いストレスを感じるでしょう。単純な事務作業や労働にも向いていません。
 水瓶座にとって何より大切なのは、仕事をしていて、自分自身に価値を感じられることです。この仕事は自分でなければやれないという、誇りと自負を見出せれば、どんな分野の仕事も精力的にこなすでしょう。
 専門的な技術や知識を身につけ、ひとつの道をきわめることが、最も幸せな生き方と言えます。専門家として能力を発揮できていれば、組織の一員としても、あまりストレスを感じずにやっていけるでしょう。比較的自由がきき、まわりの人間の思惑に縛られずに、純粋に仕事に没頭できるような環境がベストです。仕事にやりがいや生きがいを見出していれば、サービス残業も安月給も、さほど嫌とは思わないでしょう。お金がなくても、精神的な満足を得ていれば、人生は価値あるものになります。反対にお金を稼げていても、仕事で自己実現できていないと、たまらないむなしさや焦燥感を感じるでしょう。
 広告、出版、デザイン、ファッションなど、自由な発想を活かせる職業、新しいものを創造する仕事に、最も向いています。時代の先端をいくテクノロジーに関する仕事も、最適な職業です。知的プライドを満たすためにも、知性を活かせる職業につくのがよいでしょう。
 自由業、自営業は、束縛されないという点ではよいのですが、他人に頭を下げられない性質なので、営業面がうまくいかないと、経営が苦しくなる場合があります。
 金銭面は、お金にまったく執着しない性質なので、貯蓄能力はゼロと言っていいでしょう。大金を持たせれば、あっというまに使ってしまいますし、お金がないからといって、気持ちがみじめになることもほとんどありません。友達を何人も集めて、豪勢におごったり、財布がからっぽになれば、友達や恋人にあっけらかんと借金を申し込んだりします。おおらかといえば、これほどおおらかな金銭感覚の持ち主もいないでしょう。
 物にもこだわらないたちで、大枚をはたいて買った高級品も、飽きれば部屋の隅でホコリをかぶったまま、という具合です。

《健康、体質》
 体質は強いほうで、耐久力があります。ただし、物事に熱中すると、食事も睡眠もおろそかにするところがあり、生活が不規則になりがちです。生活のリズムを作ることが大切です。特に中年以降は、若い頃の不摂生のツケが出たり、あちこち体に故障が起きやすいので気をつけましょう。
 自己へのこだわりとプライドが強く、周囲にとけこみにくいという性質から、学校や職場に適応できず、精神的なストレスが病気を引き起こすこともあります。出世競争でしのぎを削るような環境や、建て前だけでつきあわなければならない人間関係、自分を正直に出そうとすると、ひとり浮いてしまうような、没個性の集団などは、水瓶座にとってストレスの大きな種です。
 自分の能力を認められなかったり、束縛の多い生活を続けたりして、鬱屈した気持ちが深くなると、自律神経失調症や、自閉症になる場合もあります。
 精神の健康を保つには、仕事でも趣味でも、自分が自由に没頭できる、自分の世界を持つことが大切です。自分の世界を持っていれば、仕事や人間関係でカベにぶつかったり、不満を抱いたりしていても、けっこう安定した気分で暮らしていけます。水瓶座は、ささいなことで揺らぐような、か細い神経の持ち主ではないので、自分のこだわりやプライドがある程度満たされていれば、あまり問題はないのです。
 愚痴や不平不満、自慢話など、なんでもしゃべることができる友人を持つことも、心の健康を保つのに大切でしょう。