しし座

 

天真爛漫な明るさと、リーダーシップを兼ねそろえた星座。
大きな壁にも立ち向かう強い精神力と、パワーをもった人柄。 親分肌で面倒見のいいところもあり、主導権を常にもっています。反面、自分が人の上にいないと気がすまない、という利己主義なところも。負けるが勝ちも頭にいれて置くと出世するタイプ。

 

占星術では、それぞれの星座と太陽その他の星が関連づけられていますが、獅子座は太陽と深い関連があります。
 獅子座の性質を解き明かすキーワードは、この“太陽”と、“獅子”です。
 太陽はいうまでもなく、太陽系の中心です。すべての生命を育み生かす、エネルギーの根源であり、燃えさかる巨大な火の玉です。獅子座は、太陽のように強いエネルギーを発散する、力強い性質です。考え方も行動も、おおまかで大胆、燃える火の玉のような激しさや、スケールの大きい、ダイナミックなものに強く惹かれます。そして、太陽のように自分が常に中心の存在でありたいと願うのです。
 獅子は、百獣の王であり、力の象徴です。獅子座もまた、自分が王様、女王様のように、すべてのものの上に君臨する存在でありたいという願望を持っています。力を蓄え、自らの強さを誇り、人々の注目と賞賛の的になりたいと思うのです。
 獅子は、たとえば獅子舞の獅子のように、親しみやすく、愛嬌たっぷりに描かれることがあります。こわいようでいて、どこか抜けている、天真爛漫な姿は、古来、広く人々に愛されてきました。獅子座もまた、その性質のベースに、子供のようなあどけなさを持っています。
 周囲を気にせず、自分のしたいようにのびのびと振る舞い、屈託がありません。ものの考え方は単純そのもので、目に見えるもの、耳に聞こえるものを、裏を考えたりせずに、そのまま信じてしまいます。ホンネとタテマエの使い分けなどなく、常にホンネ。嘘をついてもすぐバレてしまう、根っからの正直者です。
 プライドと自己顕示欲のかたまりのような性質ですが、その根っこに子供のような率直さや明るさがあるので、わがままな王様のように振舞っても、どこか憎めない、可愛らしさが漂います。自分は王様、女王様気分でその場を取り仕切っていても、実は周囲の人にお守りされているといったことが多いのです。、
 獅子座は徹底的に陽性の性質で、趣味や好みも、とても派手です。華やかなイルミネーションや豪華な衣装、宝塚のステージのようなゴージャスなものに惹かれます。華やかであればよいのであって、芸術的なセンスはあまりありません。これみよがしに宝石をたくさん身につけるような、成金趣味に走る場合も多いのです。
 忍耐と根気を要する地道な仕事は苦手で、緻密さや計画性もありません。将来を考えて、今の生き方を決めるなどということはできず、今の気持ちに従い、今、やりたいことを最優先します。おめでたいといっていいほど、楽天的な性格ですが、苦境にたつと、腹をくくって立ち向かう、度胸のよさがあります。
 自分についてくる人、自分のファン、自分をほめてくれる人を、とても大切にします。自分の素晴らしさを誇示したいという思いが強い性質ですから、価値を認められ、賞賛されることは何より嬉しく、自分をそういう気分にさせてくれる人は、みんないい人、と単純に思ってしまうところがあるのです。相手が困っていれば、身銭を切ってまで面倒を見たり、親分が子分を可愛がるように世話を焼いたりします。反面、おだてに乗りやすく、うまく利用されたり、ワナにはまってしまうこともあります。
 ある意味で、獅子座は自分しか見ていないようなところがあります。相手はどうか、どういう気持ちでいるか、ということにあまり意識が向かいません。そのために非常に無神経に人を傷つける場合があります。相手がどう思うかを考えずに喋り、相手が傷ついていることにまったく気付かないで、いつのまにか深い恨みを抱かれたりすることがあるのです。
 また、注目されたいのに、注目されず、自分を誇りたくてもそうできない場合、前向きに進もうとせず、現実から逃げてしまうこともあります。自分が認められないのは、周囲が悪いからだと決めつけたり、自分をチヤホヤしてくれる人とだけつきあい、狭い世界に閉じこもったりするのです。満たされない自己顕示欲を、空想の世界で満たそうとし、誇大妄想に陥る場合もあります。

《恋愛面、家庭面》
 外見にとらわれやすく、美男、美女、華やかな雰囲気を持った人や、見た目がスマートな人に惹かれがちです。ヒルズ族など、世の中でもてはやされる職業や肩書きに惹かれることも多いようです。特に若い頃は、相手の中身など考えずに、突進していくことが多いでしょう。
 惚れっぽく、好きになるとパッと行動します。ただし、王様、女王様のプライドを持っていますから、こちらから頭を下げたり、ストーカーのようにつきまとったりはしません。脈がないとわかれば、プライドが傷つかないうちに、さっと離れます。外見にとらわれやすいので、つきあってみて、相手の中身がわかり、気に入らないと、ぱっとふってしまいます。相手の気持ちを考えず、子供がおもちゃに飽きて捨てるような、心ない訣別の態度をとることもあります。
 チヤホヤされると、すぐその気になり、恋の遍歴をする人もいます。特定の恋人がいても、浮気をする可能性は大です。複数の異性に囲まれて、華やかに遊んでいるときが、最も幸せというところがあり、たとえば女性の場合、そういう気分を味わいたくて、ホストクラブに通ったりすることもあります。
 自分が上に立ちたい性格ですから、恋人が支配的、威圧的だと、交際が長続きしないでしょう。人を理解し、受け止めようとする、柔軟性を持った人とつきあうのがいいようです。
 過去にこだわらない性格で、強い精神力を持っているため、失恋からの立ち直りは早いほうです。感情の起伏が激しいので、大泣きしたりしますが、さんざん泣き喚いたあとは、雨上がりの青空のようにカラッとして、前へ進んでいくでしょう。
 獅子座は孤独に弱い性格なので、結婚は年齢的にわりあい早いようですし、複数回結婚することも少なくありません。常にまわりに人がいて、賑やかに暮らすのが、精神衛生上ベストで、配偶者の親との同居生活も、案外うまくこなします。ぶつかり合っても、いつまでもこだわらない楽天性とおおまかさが、家庭生活にプラスに働き、家の中を明るくするでしょう。自分流を押し通すわがままな面もありますが、天真爛漫な性格が見え隠れするので、まわりがなんとなく許してしまいます。
 子供に対しては、自分の考えを押しつけたり、しつけや教育に厳しかったりすることはあまりないようです。気分が乗ったときだけ子供を可愛がるような、気分屋のところがあり、自分が仕事に夢中だったりすると、子供をほったらかしにすることもあるでしょう。子育てや教育について、きちんと考えず、物やお金をふんだんに与えて、肝心の心のふれあいをおろそかにすることもあるようです。
 男性の場合、威張りたがる夫や父親ではありますが、厳格さはありません。淋しがり屋で甘ったれ、妻がいないと一日も暮らせない、妻依存の夫になることもあります。

《仕事、金銭面》
 営業、接客、販売など、人に接する職業、旅行関係など、変化のある職種、芸能、ファッション、マスコミ関係など、華やかな仕事に適性があります。特に、芸能、ファッション、マスコミといった、人の注目を浴びることの多い、遊びの要素のある職業は、獅子座の本領を発揮できる場です。忍耐や我慢とは無縁といっていい性格なので、自分が面白いと思えない仕事、退屈だけれど、お金のために仕方なくやっている仕事というのは、長続きしません。
 緻密さや正確さを求められる仕事は最も不向きです。たとえば、精密さが必要な職人的な仕事や、研究開発などの分野、経理、金融関係は、選ばないほうがいいでしょう。
 お山の大将になりたい性格なので、自分でお店や会社を始める人も多いようです。人を使う場合、かなりのワンマンで、気分屋でもあるので、従業員がついていくのが大変だったりしますが、反面ホットで面倒見がよく、情の通った関係を築けるでしょう。瞬時の判断力に優れ、決断力も行動力もあるので、経営者としてなかなかの手腕を発揮できます。
 お金に関してはどんぶり勘定で、貯蓄能力はありません。稼ぐ能力はありますが、使いっぷりもよく、仲間を集めて大盤振る舞いしたり、高い物を衝動買いしたりするでしょう。ブランド品、高級品志向も強いようです。何事につけ、派手好みなので、貧乏でつつましい、地味な暮らしには耐えられないところもあります。

《健康、体質》
 体質は強いほうで、肉体的にハードな生活を続けても、あまりへこたれません。ただ、健康に自信を持ちすぎて、仕事も遊びも過剰にやり、お酒も相当に飲んだりして、体を酷使しまくることもあります。
 獅子座は体の部位では心臓に関連しており、心筋梗塞、狭心症など、心臓に関する病気、高血圧、動脈瘤などの成人病に注意が必要です。運動を心がけること、カロリーやコレステロールを抑えた食事をとること、睡眠を十分にとることが大切です。
 逆境に陥っても気力で乗り切る、強い精神力と図太い神経の持ち主ですが、孤独には耐えられません。肉体的な障害などで自由に行動できなくなったり、孤独な環境に置かれたりすると、寂しさを空想の世界でまぎらわせ、それが高じると、空想と現実の区別がつかなくなる精神障害を起こす恐れもあります。精神の健康を保つためには、常に周囲に人がいて、賑やかに過ごせる状況を作ることが大切です。