うお座

 

包容力と、感受性、直感と閃きの星座。
想像力に優れ、感性豊かな芸術家向きで個性溢れる人柄。
思いやりに溢れ、いつも他者を心配し助ける心優しい面が特徴です。 反面、他人の影響を受けやすく、感情の起伏の激しい一面も。
客観的に判断する姿勢をもつと出世するタイプ。

 

魚座の絵は、二匹の魚が尾をリボンで結ばれた姿が描かれています。この二匹の魚は、美と愛の女神アフロディテと、その子供エロスの化身とされています。アフロディテは、別名ビーナス、エロスは若者の心に恋の矢を放つキューピッドのことです。
 このロマンティックな由来に表わされるように、魚座は、美と愛を強く求める心を持った、たいへん情緒的な性質です。
 合理性や論理性は、魚座の性質の中にはほとんどないと言っていいでしょう。物事を理屈で判断することがなく、どんなことも感覚的にとらえます。たとえば、あるものを好きになった場合、理屈っぽい性質を持った人は、なぜ自分がそれを好きなのか、理由を考え、意味づけをします。魚座は、好きという感情の原因や意味を考えたりはしません。好きなものは好き、ただそれだけです。そして、好きという感情に、ただただ酔いしれるのです。
 左脳は論理性、右脳は感性をつかさどると言われていますが、魚座は、もっぱら右脳をはたらかせる性質と言ってもよいでしょう。理屈っぽい思考は、感覚、感性を曇らせることが多く、素晴らしいものを感じ取っても、それについて考えているうちに、大事なエッセンスを見失ってしまったりします。魚座は、左脳でごちゃごちゃ考えないぶん、感覚、感性が澄み渡っています。あらゆることを、子供のようにストレートに、そして鋭敏に感じ取るのです。
 魚座の性質が強いと、直感力が鋭く、出来事を予知したり、不思議な体験をしたりする人が少なくありませんが、それも魚座が右脳的な感性を強くはたらかせる性質であるためです。霊的な世界、魂の世界は、純粋に感性の世界で、論理的思考といったものは存在しません。論理性をあまり持たないために、魚座は、霊的な世界、魂の世界に、感性がすんなりと通じるのです。子供は総じて、鋭い感性を持っています。大人になるにしたがって、感性の鋭さは失われていきますが、魚座は子供のころの鋭敏な感性を、大人になってもそのまま持ち続けているようなところがあるのです。
 美しいもの、愛にあふれるものを、鋭い感性で追い求める。そこからは、高い芸術性が生まれることが少なくありません。感じたものを、何ものにもとらわれずに、ぱっと表現する……。生まれながらにアーティストの素質を持っているのです。
 気持ちが乗ってくると、インスピレーションの扉が開き、イメージが豊かに湧き出てくるでしょう。魚座の芸術は、どちらかというと、絵筆をとって一気に描きあげるような、あるいはその場で音をつむぎだしていく即興演奏のような、気持ちの乗りや勢いが必要な種類のもののようです。アートの中でも設計図を用意し、構成を考えて、きっちり組み立てていくような種類の仕事には、あまり向いていないかもしれません。
 魚座に関連のある星は、海王星です。海王星は、海の神、ポセイドンを守護神としています。海王星に象徴される、水のイメージは、魚座の性質を解きあかす、もうひとつのポイントです。
 水は、まるい器に入れれば、まるく、四角い器に入れれば、四角くなります。いうまでもなく、液体である水には形というものはなく、まわりの条件に従って、さまざまに変形します。地形によって、細い一本の流れになったり、激しく流れ落ちる滝になったりします。大きな波、鏡のような水面、飛まつ、一滴のしずく……。水は地形や気象など、周囲の物理的な条件に合わせて、どのようにでも自分を変化させます。
 魚座には、この水のように、自分が置かれた環境に従って、さまざまに自分を変えていく柔軟性があります。自分の価値観や生き方にこだわりを持たず、自分が暮らす環境に、ものの見事に同化していくのです。上流階級の家庭に暮らせば、貴婦人のようになり、下町の商家に嫁げば、いつのまにか商店のおかみさんになりきってしまいます。真面目な校風の学校に通えば、おとなしくて生真面目な学生になりますし、不良グループに混じれば、あっというまに身なりも考えも変わり、昔から不良をやっていたかのように、夜の街を遊びまわったりするのです。
 水に、赤い絵の具を落とせば、赤い水に、青い絵の具を落とせば、青い水になるように、周囲に合わせて、どんな色にも染まることができる性質です。
 水が高いほうから低いほうへ流れるように、魚座は、周囲の自然な成り行きに身をまかせて生きる性質です。まわりの人の考えが自分の価値観や信念とは違うから、というような理由で、周囲に逆らったりすることがありません。反対意見を押し通し、対立すれば、相手を傷つけ、自分も傷つきます。この、傷つきたくない、傷つけたくないという意識が、闘いを避けようとする気持ちを生み、逆らわないで相手に従う生き方になるのです。
 闘いを避けようとする気持ちは、状況によっては、自分さえ我慢すれば、という犠牲的精神を生みます。面倒なことを頼まれても、引き受ければ自分と相手の関係はまるくおさまると思って、やってあげたり、家族ひとりひとりのわがままを黙って受けとめ、ひたすら家族のために生きたり、という具合です。人が嫌がる仕事も、それでコトがまるくおさまるのなら、やってのけるでしょう。受け身で、抵抗をしないために、損な役を押しつけられることもあります。
 逆らわない生き方は、ときに弱々しく見えることもあるでしょう。しかし、魚座には、流れに抵抗しないゆえの、強さがあります。
 柳に雪折れなし、という言葉があります。柳の枝は、糸のように細く、弱々しく見えますが、雪の重みをかわす、しなやかな強さを持っているという意味です。魚座の性質には、この柳の枝のような強さがあります。
 強い者に対して、無駄な抵抗をせず、強い者の傘の下に入り、守られながら、着実に力をつけていくのです。相手の求めに応じて自分を変えることができるので、相手に気に入られるようにふるまい、かわいがられ、引き立てられて、最終的には目的を達成します。魚座が、自分の目標をきっちりと見定めたときは、ほかの星座には真似のできない、相手のふところにすっぽり入りこんでいくやりかたで、成功への階段をのぼっていくのです。
 ぽつりぽつりと落ちる雨だれが、いつしか堅い石に穴をあけてしまうことがあるように、周囲に合わせ、周囲を受けとめて、黙って耐えながら、いつのまにかまわりを巻き込んで、自分の世界を築きあげる。魚座にはそういうしたたかさがあります。自分の欲望を通すのではなく、必要とあれば、自分をなくして相手につくす奉仕の精神や、相手の長所も欠点もすべてひっくるめて受け入れようとする、おおらかなやさしさを持つために、人が寄っていきやすいのです。
 時代の流れにも逆らおうとせず、新しいものをごく自然に受け入れるので、子供や若者の心をつかみやすいというプラス面もあります。
 魚座にとって何より大切なのは、人生の目的をしっかり持つことです。環境に染まりやすい性質なので、目的が定まっていないと、あっちへふらふら、こっちへふらふらと、漂うように生きてしまい、自己というものを持たない、中途半端な人生をおくる恐れがあるのです。まわりの影響を受けやすいので、良い友達をつくるように心がけることも必要です。のめりこんだり、流されたりする傾向が強いので、悪い遊び仲間を持ったりすると、快楽的な生活から抜けられなくなることもあります。
 目的がみつからないと、何を学んだらいいかがわからず、だらだらと怠惰な暮らしを続けることもあります。自分は何も身につけていないという劣等感を持ち、どうせ自分はダメな人間、と投げやりな気持ちになったりするのです。
 流れに逆らわない生き方は、自らの足で立とうとしない、小心さにもつながります。やってみなければわからないのに、どうせやっても良い結果にはならないと、最初から悲観的だったり、誰かが何かしてくれるのをじっと待っているといった、甘えの構造を生んだりするでしょう。強い者にゴマをすり、こずるく立ち回ることもあるでしょうし、人のかげに隠れていれば安心、といった、ふがいなさも現われます。
 傷つけたくない、傷つきたくない、という思いは、人間関係の問題から逃げようとする、心の弱さにもつながります。表面をとりつくろおうとして、嘘をついたり、見なければならないものから目をそらし、問題をさらに悪化させることもあるでしょう。
 
《恋愛面、家庭面》 
 愛する人を無条件に受け入れる、深い愛の持ち主です。毎日でも会いたいと思い、会えない日がしばらく続くと、強い不安にかられたりする、非常に繊細な面があります。会話よりも、雰囲気や肌のふれあいを大切にするところがあり、恋人がかたわらにいて、温もりを感じられれば安心し、気持ちが満たされるのです。性的なことよりも、手をつないだり、肩を抱いたりといった、ロマンティックなふれあいが好きでしょう。
 母親が子供を包み込むようなやさしさと同時に、子供のように恋人に甘える無邪気さも持っています。相手にやすらぎとときめきを与え、恋心をかきたてる、魅力的な恋人になる可能性大です。
 相手が欠点だらけだったり、あまり幸せになれないような状況の恋愛だったりしても、いったん好きになると、自分を捨てて、とことんつくすところがあります。恋は盲目という言葉の通り、相手のすべてが輝いて見え、ハタから見ると危ない恋に、際限もなくはまりこむこともあります。自分がついていてあげなければ、と思わせるような、どこか不安定な人や影のある人に惹かれる傾向もあり、自分がぼろぼろになるまでつくしたり、どうしようもないダメ人間に振り回されたりする恐れがあるので、注意が必要です。まわりの人の助言も耳に入れ、冷静に相手を見るように心がけましょう。
 情が深いために、愛の破局には人一倍打撃を受けます。何も手につかず、お酒で苦しさをまぎらわせたりと、生活がめちゃめちゃになるほど落ち込むこともあります。魚座は良くも悪くも感情に流されやすいので、いざというとき支えてもらえるよう、身近に良い友達をつくっておくことが大切です。
 失恋から立ち直るための特効薬は、なんといっても次の恋人をみつけることです。雰囲気に酔いやすい性質なので、好きだと言われ続けると、初めはなんとも思っていなくても、だんだんその気になり、いつのまにか恋の虜になったりするでしょう。悩みの相談に親身に乗ってくれたり、やさしい言葉をかけてくれたりする異性が現われると、失恋の苦しみなどけろりと忘れて、その人に夢中になることもあります。
 いつもかたわらに誰かがいてくれることを必要とするために、結婚願望は強くなるでしょう。家族に惜しみなく愛を与える、良き家庭人になります。男性の場合、仕事が忙しくても、家族とのふれあいの時間を、できるだけ持とうとするでしょう。妻や子供と過ごす時間が、仕事のエネルギー源になったりするのです。
 女性は、子供の気持ちを直感的に察したり、子供の目線に自分を合わせて、いっしょになって遊んだりと、子育てはうまいほうです。ただし、子供にのめりこみ、甘やかす傾向がありますし、子離れがなかなかできなかったりします。また、夫が仕事で忙しく、夫婦のコミュニケーションが希薄だと、精神的にまいってしまい、神経症になる恐れもあります。
 相手が人間的に欠陥が多かったり、舅、姑がきつい性格で、苦労したりしても、じっと耐え忍び、傷ついたり疲れ果てたりすることもあります。結婚生活が不幸でも、さっさと別れるドライさはないので、結婚に関しては、人の意見もよく聞いて、慎重になったほうがいいでしょう。
 女性の場合、仕事が生きがいだと、仕事にのめりこみすぎて縁遠くなることもあります。不倫など結婚できない関係の恋愛をしていたり、離婚して子供がいたりする場合、恋人や子供の存在が心の支えになり、結婚せずに仕事に打ち込む生活を続けることもあります。

《仕事、金銭面》
 環境にとけこんでゆくという性質から、どんな種類の仕事についても、わりあいうまくこなしていけます。ただし、受け身で相手に合わせる性質なので、販売などの激しい競争や、報道など機敏さや押しの強さが必要な職業には、あまり向かないでしょう。
 他人に引きずられる傾向もあり、派閥が対立しているような職場は要注意で、右へ左へと引きずられ、窮地に陥る恐れもあります。強い者の言いなりになり、結局自分が追い詰められて、取り返しのつかない結末を迎えることもあるでしょう。先をしっかり見通す目を持つこと、嫌なことを突っぱねる勇気を持つことが必要です。
 時代の流れを感じ取る感性を持っており、ビジネスでも、テクノロジーやアート関係でも、先端をゆく分野に適性があります。
 芸術的感性を必要とする職業は、すべての分野に向いています。画家やデザイナー、音楽家など、クリエイターだけでなく、プロデュースやギャラリーの経営などにも向いています。
 服飾、美容関係も適性分野で、香水を扱う仕事やアロマテラピーなどもよいでしょう。
 また、魚座生まれには動物が好きな人が多く、ペット関係の仕事も向いています。
 人につくす奉仕精神を持つところから、看護士など医療関係、海外での援助の仕事などでも、能力を発揮できるでしょう。
 金銭面は、将来に対する不安から、いざというときの蓄えはするようです。ある種、もろい神経の持ち主で、明日の生活の保証がないと、不安で夜も眠れないというところがあります。
 すぐれた直感力を活かせば、投資で成功する可能性も大です。ただし他人の言葉を信用しすぎて、大やけどを追う恐れもあります。
 魚座には、お金持ちの庇護を受けるヒモ的要素と、愛する人にすべてを渡してしまう、つくす要素があります。地位やお金のある人にかわいがられ、裕福になることもあれば、恋人に全財産を貢いでしまうこともあります。

 《健康、体質》
 精神的にもろいところがあり、不安感や孤独感にさいなまれると、神経症になることがあります。物事を悲観的に考えやすく、特にひとり暮らしをしていたりすると、悪い想像ばかりふくらんで、妄想にとりつかれることもあります。心の揺れをまぎらわすためにお酒に走り、アルコール依存症になったり、不眠が続いて、睡眠薬を常用し、薬で体調を悪くする場合もあります。
 魚座には、何かというと、薬に頼る人が少なくありませんが、ふだんから薬づけで、肝心なときに薬がきかなかったり、薬好きが高じて、薬物中毒になる恐れがあるので、注意が必要です。
 飲酒の習慣も、量をコントロールしないと、肝臓などに障害がでるので気をつけてください。
 学校に行きたくないので、仮病を使ったら、本当に病気になってしまった、という具合に、精神が肉体に影響を与えやすいことも特徴です。神経症などの心の病が、体にも病気を作ってしまう。病気という状況に、自己逃避するということが起こりやすいのです。自分は病気だからと、病気に逃げ、さらに心の病を深めるという、悪循環になる場合もあります。
 子供や愛する人が病気で苦しんでいると、自分も同じ痛みを感じてしまうという人もいるほどで、魚座は非常に感情移入しやすい性質なのです。
 健康維持の方法としては、薬やアルコールに頼らないこと。そして悩みを打ち明けられる友人を持つことです。くよくよと悲観的になったとき、そんな自分を笑いとばしてくれるような、楽天的で前向きな友達を持つことをすすめます。また、絵や音楽は、魚座にとって何よりの癒しになるので、生活の中に取り入れるとよいでしょう。鑑賞するだけでなく、趣味として始めると、生活のはずみになるはずです。